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あれこれ

早見あかりさんのあれこれです。

ありがとう、ココナッツ哉治監督

5月10日、11日ツイートまとめ。
映画そのものだけでなく、舞台挨拶含めたものになります。

【新宿一部】お金を払ってこの映画が観たい、と思った人たちに向けて初めて公開されたのが新宿一部。事前情報でノヴァーリス青い花」が物語に登場するとのことだったので前日夜と当日朝を利用して読んでおく。
映画の初めのシーンがとても美しくて、でもなんだか悲しくていきなり泣いてしまう。映画は時折笑いが起きながら、すすり泣きが聞こえる中で進んでいく。百瀬の目の動きが彼女の感情を読む手掛かりのように感じられたので、一つも見逃さないようにと思いながら観る。画面に映る映像が全て綺麗で、そこに流れるピアノの音も綺麗。
百瀬やノボルの掛け合う言葉は原作通り「馬鹿」だとか「死」だとか、普通に聞けば心を痛めたり凍らせたりする言葉なのだけど、血が通った二人の会話は温かく感じた。終盤、百瀬が感情を爆発させるシーンでも、言葉自体は暴力的なのに同じく温かさを感じた。
原作を読んでいて、百瀬は活発な女の子なのに部活はやらないのかな?と思ったり、少し安っぽく見えたりした私服姿の理由も丁寧に描写されていて、映画オリジナルの要素として無理なく受け入れることが出来た。ある人が、すっと人差し指を立てるシーンを観たときの背中がゾワゾワっとした興奮と恐怖は、この映画を人に勧めるときの一つの理由に成り得ると思う。
ラストシーンが終わり、暗転し、黒いバックに主演女優の名前が主題歌と共に現れると、それまでのシーンが次々と思い出され、曲の盛り上がりと共にもう一度泣けた。ここまで映画の感想。
で、舞台挨拶。報道陣が入らなかったし、映画観覧後ということもあって、二回目前よりは今考えればリラックスしてたのかな?それでも頻りにこの映画への愛を語る出演者・監督の姿を見て、もっとこの映画を色んな人に観てもらいたい、自分でも何度も見直したいと思った。
【新宿二部】観覧前、報道陣込みの舞台挨拶ということで緊張しているように見えた。色んなところで記事になってるけど、ああして涙を流しながらも、自分の言葉で話しきった彼女はやっぱりすごい人間だと思う。向井さんから送られた言葉も、経験に基づく言葉で、全く関係のない自分がお礼を言いたくなった。
映画は二度目なので、じっくり画面全体を観られた。合間でパンフレットを読んだのでそこから得た情報も頭に入れながら。バイト先のシーンである人の表情が見切れて口元しか映らなくなるのに気づいて、はっとさせられた。終演後に退場しながら前を歩くカップルの(多分女の子の方が向井さんファン?)男の子の方が「百瀬役の子がかわいかったね」って言ったのをきっかけにちょっとだけ気まずい感じになってたのが記憶に残ってる。
【おおかたかの森一部】前の晩の内に注目して観たいシーンを書き出して整理しておいたのでまた色々と気づけた。ノボルと田辺の二人で神林先輩が瞬にタオルを渡すのを観てるシーンで、ノボルが手にしてるファイルのタイトルが全く物語に関係ないのに記憶に残った。
昼も書いたけど、終演後の舞台挨拶で、あかりちゃんと直接やり取りした二人の女の子は多分あかりちゃんに恋しちゃったと思う。それくらいちゃんと言葉を受け取って、気持ちを返してたように見えた。
生で聞く「太郎ちゃん」の破壊力は凄まじかった。あと、全体通して出てくる子役の子たちが全員可愛い。すごく好きなシーンがあって、テッテテッテテレレンテッテみたいなピアノの音と一緒に二人の体の一部のアップだけが連続写真的に流れるシーンなんだけど、あそこだけでも一時間くらい観てられる程度に好き。
エロいって言っちゃうとなんか違うんだけど、例えレベル2だろうがなんだろうが、あの歳の男ならそらそこ見るよね、視線が行くよねってとこも変にイイ子ぶらないでちゃんと撮ってて心地よかった。あと、ぶかぶかな。男の妄想って奴ですよ。

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改めて見返すとよっぽど楽しかったんだなぁと。

公開初日の前の晩に「舞台挨拶なんて最後かもしれないし」的なツイートを見かけて、「あ?最後になるわけねーだろ!!!これからも活躍するんだから何度でもチャンスあるわボケぇ!!!!!」みたいなテンションになってしまいまして。

でも、今、冷静になって考えればこの時点ではわすぼくの情報も無かったからそういう風に感じる人が居てもおかしくないし、それだけその人がこの映画に期待を寄せていたともとれるんですよね。

じゃあ公開初日はイライラしてたかっていうと、ツイートからも分かる通り全くしていなかったわけで。

百瀬は少しばかり口は悪かったけれど最高に可愛くて、びっくりするくらいの美少女なのにちゃんと人間らしくて。

その百瀬がいつも歩いてたまに走っているであろう町の景色は綺麗で、ノボルの友人田辺くんの心は同じくらいピュアハートで。

そんな映画をたっぷり楽しませてもらったわけですから、やっぱり、イライラするわけがない。

映画だけでもクラクラ来ているところに舞台挨拶が来てしまう。

舞台挨拶では涙を流しながらもしっかりと話す立派な彼女がいて、しかもノボル役の竹内太郎さんから

「この映画は今日で僕たちの手を離れることになります。これからは観た皆さんで育てていってください。」

といった感じの言葉までもらってしまう。

これはもうイライラ、クラクラしている場合ではない。クランクインからちょうど一年間、製作者の方々が大事にしてきたこの映画から感じたことを、出演者の言葉から感じたことをとにかく発信しよう。そういう思いでツイートしていました。

「既存の映画と比べて~」「往年の角川アイドル映画を彷彿とさせる~」といった気の利いた論評は出来ませんが、観終えた時に百瀬陽にやられてしまう映画だというのがこの映画に対する私の感想です。

“やられる”とはノボルの、つまり思春期男子の目線を借りて映し出される百瀬の暴力的なまでの瑞々しさ、美しさに目を奪われることであり、それだけの魅力を持ちながら、苦々しい体験や決断をする百瀬の姿に心を締めつけられるということです。

18歳のあかりちゃんの魅力が百瀬陽という形で収められたこの映画を、是非沢山の人に観てもらいたいです。