あれこれ

早見あかりさんのあれこれです。

もったいない

「一生これだけ食べてれば満足!」って食べ物ありますか?

話のネタに時々使われますが、考えてみると中々難しい。
カツ丼とかナポリタンとかカレーとか好きな食べ物は沢山あるけれど、「一生これだけ」って言われるとキツい。
飽きるのが分かってるからです。

「美人は3日で飽きる」って言葉もあります。
“結婚生活長いもの……”のあれです。

確かにどんな美人でも、初見の時の衝撃は長持ちしないのかもしれない。
だから色々と試します。見たことの無い映像は、画像はって。そうやって新鮮さを保とうとする。

しかし、この言葉に完全に同意することは出来かねます。飽きない美人の例を明確に挙げられるからです。

この美人さん、とにかく面白い。
飽きるどころか、彼女の魅力の半分も分かっていないんじゃ……と思わずにはいられないほど。
演技者として様々な顔を見せて楽しませてくれるだけでなく、その言葉のひとつひとつが魅力に溢れています。
それなのに、なんとなーく難しい人のように思われてる気が。

最近のものから、読んでいて個人的に面白いな、と思った記事の具体例を挙げます。【インタビュー】ドラマ『アゲイン!!』に出演!早見あかりインタビュー | TV LIFE
ーー(演じる宇佐美団長と)外見はそっくりですが、内面で似ていると感じたところはありますか?
宇佐美団長と同じように、誰に何を言われようと芯がブレない部分もあるんですけど、私は時々自分が思っていることよりも良い意見を言われるとすぐにそっちに…芯があるけどブレやすいんですよね(笑)。矛盾しちゃってますけど。だから似ているようで似てない。宇佐美団長のほうが私よりも全然強いなって思います。
ーー(芸能界に入っていなかったら)どんな人生を歩んでいたと思いますか?
多分、ちゃんと勉強していい大学を目指していた気がします。私、1つのことに対して向ける熱はすごく熱いんですけど、2つのことに熱を向けられないんですよ。だからこの仕事を始めたときにすごく楽しくなっちゃって、勉強は“ポーイ!”と捨てちゃったんですよ(笑)。大学に行くのも夢の1つだったので、大学に入って就職してっていう人生だったんじゃないかな。

個人のブログを閉じたことから、「彼女は自分のことを話すのを嫌っているのではないか」と考える人もいるようですが、私にはそんな風に映らない。
むしろこうしたインタビューに対して、そこまで言っていいのかな、とこちらが心配になる程サービス精神旺盛な態度で臨んでいるように思えます。



しかし、この記事が公開されたときの注目は(こんなに楽しい記事なのに)、プロフィール含め記事中に「元ももクロ」の言葉が無い、という部分に終始しました(こんなに楽しい記事なのに)。

確かに、この記事の公開時点ではそういった書かれ方をされることは珍しく、その点に注目することは理解できます。
けれども、その点のみを確認するだけではあまりにももったいないと思うのです。

「元ももクロ」という肩書きが書かれるか否かに意義を見いだせる人であれば、記事中に幾らでも面白さを発見ができるはず。
と言うよりも、発見しよう!と意気込まなくとも楽しめるものを彼女は提供してくれています。変に構えて難しく考える必要なんて無いんです。



そんなサービス精神旺盛な彼女は、周囲が答えの出ない議論を繰り返してしまうような問題にも、しっかりと意見を述べています。

例えば、紅白歌合戦に関すること。
※無料です
以下、コメントの要約です。言葉のニュアンスを正確に理解してもらいたいので出来れば動画を観ていただきたいです。
自分の足でちゃんと皆に追いつきたい。皆との夢は叶えたいけれど、そこはゴールではない。早見あかりのゴールも、ももクロのゴールも紅白で出会う事だけではないので、二つの道がそこで交わればいいなと思ってるだけ。

朝ドラ「マッサン」に出演したことで、紅白歌合戦に関する彼女たちの話をする機会も増えたかと思います。
「今年出て欲しい!」「いや、今年はまだまだ」そういった言葉を沢山見かけました。
その内の何割が、上述のような彼女の言葉を踏まえたものなのかは定かではありません。
しかし、あくまで6人の夢を応援しているという立場から発言するのであれば、“いつまでに”ということを明言していない、“そこがゴールでは無い”と言っている、という2つの要素を無視するのは如何なものでしょうか。

また、よく取り上げられる話題の1つに彼女をなんと呼ぶべきか、というものもあります。
基本的には「あかりんと呼ぶべきか否か」が争点になっています。
これに関しては彼女は一貫して“どちらでもいい”というスタンスをとっています。
つい先日(11/26)に発売されたan・anのインタビューでも同じように話しています。
もちろん、応援するに当たってあだ名で呼ぶよりも……という考え方があることは否定しませんが(私もあだ名は恥ずかしくてちゃん付けが限界です)、「あかりんと呼ぶことは悪!」「女優として頑張る彼女への冒涜だ!」(誇張でなく実際にこうしたツイートを見かけます)と声を荒げるのはあまりにも本人の発言を無視したものだと言わざるを得ません。

不毛な議論、無益な諍いをする前に本人の言葉を聞きましょう。
ついでに、雑誌であれば写真を、動画であればその動く様を見て癒されましょう。


彼女は自分の言葉で語っています。だから時々、周囲をざわつかせる発言もします。でも、それは彼女なりのファンサービスだと思います。
彼女が飽きない美人である所以がここにあります。



私の中でのあかりちゃんは「追っかけてれば一生暇しなくて済むくらい魅力的な人」という位置付けにあります。
そんな彼女を「節目ごとに議論しなければならない対象」「よく分からんけど難しそうな人」のように捉えるのはあまりにも、あまりにももったいないです。ほんとに。マジで。
少しだけでも、今の(←重要)彼女の言葉に耳を傾けてみても、時間の無駄にはならないと思います。
今回は都合上、インタビューの一部を抜粋して載せるという形式をとりましたが、出来るだけまとめ記事等ではなく、記事・インタビュー全体を読んでもらいたいです。

「女優」の素に近い部分を知った上で、「女優」としての演技等を正常に判断するというのも、早見あかりさんを応援する真っ当な姿勢の1つではないでしょうか。


文:早見はいいぞおじさん