あれこれ

早見あかりさんのあれこれです。

駄文

私は用もなく本屋に立ち寄るのが好きなのですが、特に夏の本屋はわくわくするのです。

というのも、毎年夏になると各出版社が趣向をこらした夏のキャンペーンを展開するからです。

今年で言うとA社はAKBさんに帯、特製ブックカバー、特設サイトでの読書感想文を依頼していたり、B社はイメージキャラクターの可愛らしいキーホルダーのプレゼントがあったり。

前回のブログの文中でも触れたように、私があかりちゃんを見つけたきっかけは角川文庫さんの夏のキャンペーンでした。

当時の私は高校生で、帰り道に本屋に寄り、その本屋の隅の売店で売っているアイスキャンディー(断じてアイスクリームでない。このアイスキャンディーの美味しさを伝えるのに私は労力を惜しまないが、本筋から外れてしまうのでカットする。)を食べるのが楽しみでした。

アイスキャンディーはハードカバーのコーナー、文庫本のコーナーを抜けた場所にある、児童書のコーナーに併設された売店で売っていたので、アイスキャンディーを買う=文庫本のコーナーに目が触れるという具合でした。

貧乏高校生には中々手の出せないハードカバー(アイスキャンディー換算で30本くらい)のコーナーを抜け、庶民の味方文庫本コーナーに入ったときのことです。

何やら夏祭りを模した飾り付けのなされた場所があります。

ふらふらと引き寄せられるとそこには各出版社の夏のキャンペーンの対象の文庫本が並べられていました。

ちらりちらりと見ていくと、一冊の本に目が止まりました。というよりも、一瞬間の震えの後に体がすっかりその場に張り付けられてしまった、と言うべきかもしれません。

その本は三島由紀夫作の『不道徳教育講座』というものでした。

その妙なタイトルだけでも、私の目を奪うに十分の魅力を持っていましたが、その時は本を買って読むまでタイトルにも作者名にも気づかぬほどに、表紙の女性に目を奪われていました。

その本を買って始めに頭にインプットされたのが表紙のモデルの女性の名前、その次が作者の名前、といった感じです。


表紙の女性の名前は早見あかりさん。括弧閉じで隣に書かれている(ももいろクローバー)というのは、もしかして山ちゃん(山里さん)のラジオで度々流れるあの妙なアイドルグループかな?と思った私は家に帰るなり早速Google大先生に答えを求めました。


なるほど、やはりこの人はアイドルグループの一員らしい。しかもかなり勢いづいているグループのようだ。どれ、一つPVでも観てやろう。

そんな調子でPVを観ていきます。

赤の子も、紫の子も、黄色の子も、ピンクの子も、緑の子も、みんな魅力的だ。でも、何度観ても全体として見たときにややアンバランスに飛び抜けた青の子に目が行ってしまう。青だ、青。

青だ、青。状態の私はキャンペーンの対象の残り五冊の文庫本を買いました。(文庫本は庶民の味方であり、安価ですばらしい娯楽を提供してくれるものですが、当時学生だったわたしにはアイスキャンディー換算で…)

あかりちゃんの情報を追うには、ももいろクローバーを追うのが一番です。その頃、単体のお仕事が多かったとはいえ、ももいろクローバーとしての活動を追う方が手っ取り早く情報が得られました。

その中で当然、全メンバーのブログを読むのですが、青だ、青。状態の私にとって、ぶっちゃけた話、あかりちゃんに関係のない記事はするするっと頭の中を通過してしまっていました。(諸々あってその後全メンバーの過去のブログを全て読み返した時に、あかりちゃんの関係のない記事がほとんど初見のように感じられたために発覚しました。)

そして、青だ、青。状態、脱退ふぬけ状態を経て、あかりちゃんあかりちゃん状態の今に至ります。


一年中、早見さんを思い出しっ放しになるくらい、きっかけとなるお仕事が増えるといいですね。

文:リンゴ味のアイスキャンディー中毒者